ユースケース

停止中は 「CPUとメモリの料金は止まるが、ディスク(ストレージ)料金は場所を確保しているため発生し続ける」 という、一般的なVPSの仕様に合わせたシミュレーションを作成しました。

この条件では、「いかにVPSのディスクサイズを小さく保つか」 が節約の最大の鍵となります。(VPSディスク単価はS3の200倍高いため)


💡 料金計算の前提(1ヶ月 = 30日 = 43,200分)

比較しやすいように、1MBあたりの月額単価を算出しておきます。

  • VPSディスク (確保分): 0.864 Credits / 1MB / 月 (停止中も発生)

  • メモリ (稼働分): 4.32 Credits / 1MB / 月 (稼働時のみ)

  • S3ストレージ: 0.0043 Credits / 1MB / 月 (常に発生)


🎮 ケース1:週末限定のマインクラフトサーバー

「ハイスペックだが稼働時間は短い」 パターンです。

停止中もディスク料金がかかるため、ワールドデータ以外の不要なファイルは置かないのがコツです。

構成条件:

  • 稼働時間: 週末のみ月20時間 (1,200分)

  • VPSスペック:

    • メモリ: 2 GB (2,048 MB) - 起動時のみ課金

    • CPU: 平均 30% - 起動時のみ課金

    • ディスク: 1 GB (1,024 MB) - 常時課金

  • バックアップ (S3):

    • 過去のワールドデータ: 5 GB

💰 月額コスト内訳

項目

状態

計算式

コスト (Credits)

メモリ (2GB)

稼働 (20時間)

245.76

CPU (30%)

稼働 (20時間)

7.20

VPSディスク (1GB)

常時 (1ヶ月)

884.74

S3保存 (5GB)

常時 (1ヶ月)

22.12

合計

約 1,160 Credits

分析: 稼働時間が短くても、VPSのディスク(1GB)を確保し続けているため、コストの 約75%がディスク代 になります。遊ばない期間が長いなら、S3にデータを退避してVPS自体を削除すれば、月額30クレジット以下に抑えられます。


🤖 ケース2:常時稼働のDiscord Bot / APIサーバー

「ロースペックで24時間365日動かす」 パターンです。

メモリとディスクを極限まで削る構成です。

構成条件:

  • 稼働時間: 24時間フル稼働 (43,200分)

  • VPSスペック:

    • メモリ: 128 MB

    • CPU: 平均 2%

    • ディスク: 200 MB (コードと最小限のログのみ)

  • S3ストレージ: なし

💰 月額コスト内訳

項目

状態

計算式

コスト (Credits)

メモリ (128MB)

常時

552.96

CPU (2%)

常時

17.28

VPSディスク (200MB)

常時

172.80

合計

約 743 Credits

分析: ディスクを200MBまで節約したことで、初期クレジット(1000)の範囲内で1ヶ月以上の連続稼働が可能です。もしディスクを1GB確保してしまうと、それだけで+884クレジットかかり、赤字になります。


🌐 ケース3:画像投稿サイト(Webアプリ + S3)

「VPSのディスクはコードだけ。データは全てS3」 という最も効率的な構成です。

VPSディスクを「プログラム実行用の一時領域」と割り切ることで、停止中のコストも最小化します。

構成条件:

  • 稼働時間: 日中のみ稼働(1日12時間 = 月21,600分)

  • VPSスペック:

    • メモリ: 512 MB

    • CPU: 平均 5%

    • ディスク: 100 MB (アプリ本体のみ。ログはS3へ転送して即削除)

  • S3ストレージ:

    • ユーザー画像データ: 10 GB (10,240 MB)

    • 月間リクエスト: 20,000回

💰 月額コスト内訳

項目

状態

計算式

コスト (Credits)

メモリ (512MB)

半日稼働

1,105.92

CPU (5%)

半日稼働

21.60

VPSディスク (100MB)

常時

86.40

S3保存 (10GB)

常時

44.24

S3リクエスト

-

20.00

合計

約 1,278 Credits

分析: 10GBものデータを扱っているにも関わらず、それをS3に逃がしているためストレージコストは非常に低く抑えられています。もし10GBをVPSディスクに置いていたら、ディスク代だけで約8,800クレジット かかってしまいます。


🛡️ 結論:この料金体系での「賢い使い方」

停止中もディスク料金がかかる場合、以下の3点が重要になります。

  1. VPSのディスクは「最小限」にする

    • ログファイル、バックアップ、アップロードされた画像などは、VPS内に溜め込まず、すぐにS3へ転送してVPSからは削除しましょう。

    • VPSディスク単価(0.864)は、S3単価(0.0043)の 約200倍 です。

  2. 長期停止するなら「削除」

    • 「1ヶ月使わない」という場合、停止(Stop)しておくだけではディスク代がかかり続けます。

    • 重要なデータだけS3に退避し、VPS自体を削除(Delete)すれば、維持費はS3代(数十クレジット)だけで済みます。

  3. Docker等のイメージサイズに注意

    • 大きなライブラリを含む環境(1GB以上など)を作ると、それだけで毎月1,000クレジット近く消費します。Alpine Linuxベースなどの軽量な環境を使うのがおすすめです。

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